Ayakashd

哀れなるものたちのAyakashdのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.6
誰もベラを所有しない。
ベラの隔てのない、曇りのない好奇心と知性が物語の背骨になっていて、それがみていてとても楽しかった。女王陛下のお気に入りもそうだったけど、割と笑える場面が多くて楽しかった。しかし、曇りのない目と知性というのは現実に同居できるもんだろうか。その意味でベラはフィクションだし、稀有な存在だなと思いつつ見た。

最初はゴドウィン、次にマックス、そしてダンカン、そしてそもそもの始まりにジェネラルがいた。男たちの所有を軽やかに拒絶して翻弄し、冒険を続けるベラが爽快。

原作とは結末が違うと聞いたので原作も読んでみたい。

美術はしかし本当にすごいな。
Ayakashd

Ayakashd