誰もベラを所有しない。
ベラの隔てのない、曇りのない好奇心と知性が物語の背骨になっていて、それがみていてとても楽しかった。女王陛下のお気に入りもそうだったけど、割と笑える場面が多くて楽しかった。しかし、曇りのない目と知性というのは現実に同居できるもんだろうか。その意味でベラはフィクションだし、稀有な存在だなと思いつつ見た。
最初はゴドウィン、次にマックス、そしてダンカン、そしてそもそもの始まりにジェネラルがいた。男たちの所有を軽やかに拒絶して翻弄し、冒険を続けるベラが爽快。
原作とは結末が違うと聞いたので原作も読んでみたい。
美術はしかし本当にすごいな。