なご

哀れなるものたちのなごのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.0
2時間半近くある大作なのにまったく飽きを感じさせない。

一つは、映像の作り込みがすごいこと。色彩のバランスからカメラの使い方。衣装やキャラクターの見た目など、全てがツボにハマる。
そして、ストーリーも全く退屈にならない。ベラの探究心が強いことから、どんな悲劇や惨状と言える場面でも冒険になってしまう。他の方も言っていたが、性的なシーンも、ベラにとってそうであるように冒険として見えることで不思議と嫌な気持ちにならない。

作られたキメラなどは、少し抵抗感のある見た目だが、映画の世界観を非常に表している、奇妙で魅力的な存在。
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