オーストラリアのNetflix映画。監督はドラマを中心に活躍してきたダイナ・リード。ある日突然「自分は違う人間だ」と言い出した娘と母の苦悩を描くスリラーホラー。
なかなかよかった。期待を超える展開はないものの、しっかりドキドキさせられる作品だった。『ヘレディタリー』✕『ババドック』だなと思った。
なんといってもシングルマザーを演じた女優さんが素晴らしい。常に険しい顔で娘の奇行に対処しようとする母を好演。
映像がとにかく美しい。ホラーシーンもよかった。オチの付け方も、尻切れトンボの多いNetflix映画の中ではしっかりしていた。
本当に娘は違う人間なのか、それとも娘の妄想なのか。はたまた母親の妄想なのか。想像力をかき立てる。
ただ一つ気になったのは後半の昔の家かな。長い間放置されていたのにあんな綺麗なままっていうのはリアリティがない。
ホラー映画として及第点はつけられる作品じゃないかな。僕はかなり魅入ってしまった。