MasaichiYaguchi

ブルーを笑えるその日までのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)
4.0
新鋭・武田かりん監督のオリジナル長編作品は、自身の中学校時代の経験をもとに、学校に馴染めない中学生の少女のひと夏を描いていて、登場する人物の誰かしらに思わず自らの過去を重ね、ほろ苦く、切なく甘い気持ちになってしまう。
周囲に馴染めず、いつも一人ぼっちの女子中学生・安藤絢子(アン)は、或る日、「なんでも屋」という不思議な店で主であるババから魔法の万華鏡をもらう。
翌日、学校でその万華鏡を覗くと立入禁止の扉が開き、その先の屋上で同じ万華鏡を持った生徒・佐田愛菜(アイナ)と出会う。
1年前から別室登校をしているというアイナは、アンと同じように一人ぼっちで、二人はすぐに打ち解ける。屋上にはかつて飛び降り自殺した生徒の幽霊が出るという噂があり、アンはアイナがその幽霊なのではないかと疑いながらも、楽しい夏休みを過ごす。
やがて新学期が近づき憂鬱な気持ちになるアンに、アイナはある提案をする。
アンをスターダストプロモーションの「第1回スター☆オーディション」でグランプリを受賞した渡邉心結さんが、アイナは「ミスセブンティーン2021」ファイナリストの角心菜さんが務めていて、二人共に今作で映画初主演をしている。
果たして夏休みの終わり、二人はどのような結末を迎えるのか?