仕事で遅くなってタイミングが合ったので滑り込み。
人間が動物に変わる病気が流行ってる世界。
発症すると隔離されその家族も疎まれるので隠しがち。
ロマンデュリスが良きパパで、ポールキルシェも良き息子。親子ものにはホント弱い。泣きます。
息子に対して頭ごなしに何か言うから息子は何も言わなくなる、典型的な健全な親子関係が微笑ましい。
パパは息子に寄り添い息子もパパに何でも言える、なんて気持ち悪いから〜。理想的だけど僕はムリです。
息子役のポール・キルシェくん、初めて見ましたが素晴らしい。"新生物"になっていく過程での、今どっちなの?感が秀逸で目が離せず。
この動物になりかけの人たちのビジュアルもリアル感があっておもしろい。人ってこんなふうに動物になってくんだあ、と素直に入ってきました。
社会の中で異質なものが出たとき人は拒絶する、でもホントは互いを認め合って共存することが理想的。でもそんなうまくはいかない。
この親子はナチュラルにそこがクリアできてって好感がもてる。かあちゃんが動物になりかけてるからかもしれませんが。
一生懸命飛ぶ練習してたフィクスくんは、鳥人間コンテストに出たら優勝でしょう。マジモンの鳥人間。
そして発見!アデル・エグザルコプロスちゃん。出てるの知らなかったので嬉しい驚き。大好きです。
警察で鍛えた技でロマンデュリスを倒すシーンで前のめり。そこかよ。羨ましい。
ネトフリの『ヴォルーズ』でヒトメボレした彼女がチョイチョイ出てくるのでそっちのラインでも充分楽しめました。
『ヴォルーズ』のジャケでオナカ出してカッコつけてる姿は飾っときたい。
奇抜な設定ながら、異種との分断と共生、人としての存在証明、親と子の関係、アデルエグザルコプロスはキレイ、といくつも見るべきポイントがあり多層な構造であっという間でした。
駆け抜けろー!
でもタコ人間になるのはヤだなあ。コンテストも無いし。