このレビューはネタバレを含みます
なんとも不思議な設定。
予告をみて怖かったが、本編をみたら、そうではない。
原因不明の突然の異変で、人が何かの動物化になったら?こわいよ。やっかいだし生きづらいし間違いなく迷惑だし、いてほしくないと思うし思われる。獣だの言われて。もしそれが自分の家族だったら?そして自分だったら?
フランソワは、動物化した奥さんのことを変わらず愛しているから見つけたいけど、会うのも怖いというのも本心だろう。
息子のエミールや、鳥化した男性も、どんな姿であっても自分らしく生きたいということだよね。たとえ人間らしくなくても、自分らしくいたい。
「おおかみこどもの雨と雪」を思い出したよ。
動物化というのは、現実から離れすぎているけど、動物化ほどではなくても、みんなと一緒にいられない状態であったとき、共に生きるのか、排除するのか、どちらかが我慢するのか、生きやすい場所で生きるのか。
難しい。
でも、もしみんながみんな動物化したとしたら?全員なら特別視も排除もされないよね?やっぱ人数問題なの?それはそれでまた別の理由を見つけて、特別視するものを作ってしまうのだろうか。
発達障害のクラスメイトが印象的だった。
鳥化した男性との友情は応援したくなった。おそらくカメレオン化した子どもも。