このレビューはネタバレを含みます
もう一度みたいと思ったら配信になったので。地味だけど、とても良い映画だと思う。子ども2人がとてもよい。演技ぽくなくて、みていてヒリヒリする。真反対な境遇の2人。性格もちがうが、波長が合うのか、大人からみたら良いも悪いも、行いを共に。学校からは、少し遅れている問題児の扱い。見ていてハラハラするよ。
意識高い教育熱心な母は優しいが現実的。父は、厳しく圧のある躾で迫ってくるが、劣等感があるが故のことだろう。インテリな学校に通う兄は、ポールを揶揄い笑っているが、学校で弱みを見せないよう戦っている。みんなわかる、自分の中に抱えて生きていること。
そこに全てを察して正しく公平で誰もの味方になってくれるおじいちゃん。その存在が大事だったからこそ、亡くなってしまうと。。
ジェームズグレイ監督の半自伝的作品だそう。ジョニーとのことも実際のことなんだろうか。そうだとしたら、一生忘れられず、引きずって生きてきただろうな。ジョニーはあの後どうなったのかな。
最後のお父さんの言葉もおじいちゃんの言葉も、胸に留めておきたい。
決して派手ではないこの作品の、アンハサウェイとアンソニーホプキンスの存在が非常に大きくて、良い。
高潔な人となれ