みむさん

開拓者たちのみむさんのレビュー・感想・評価

開拓者たち(2023年製作の映画)
3.0
東京国際映画祭にて。

フェリペ・ガルベス監督はこれが長編監督デビュー作。

「魔術」に続きチリ、チロエ島の残忍な植民地時代の映画、この映画では20世紀。
先住民を利益のために虐殺する目的でやってきた白人たちの姿を描く。白人といっても一国だけではなくスペイン、イギリス、アメリカと。
西部劇とロードムービーのミックスのような映画。残酷描写あり。

白人による身勝手で残忍な略奪侵略暴力を淡々と描き、わりと見ていて途中でグッタリしそうなくらいだし、正義や和解といった平和的展開はないので、言ってしまえば胸糞映画だったが、見ごたえはあり。

ちょうど「キラー・オブ・ザ・フラワームーン」を観たばかりで場所と時代が違うだけで似た話だったのでどうしても頭にチラついた。