ティンク

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のティンクのレビュー・感想・評価

3.2
『ケネス・ブラナー前2作は「東宝」だったけど、今回は「松竹」みたいな感じ』


ポアロ関連は、原作は未読、以前の映画「オリエント」と「ナイル」は鑑賞済み、あとテレビのポアロをまあまあ2/3くらいは観ている感じです。ケネス・ブラナー前2作も鑑賞済。

やはり、映画化されるような作品「オリエント」と「ナイル」以外だと、ちょっと華やかさに欠けるのは仕方ないんですかね。今回、話も暗いし。(というか、画面も終始暗すぎるんですけど)
出演俳優陣もちょっと華やかさに欠けるのが、なんか予算ないのかなみたいなことを想像させちゃってるのが惜しいです。そのあたりをフォローするためなのか、やたらのホラー演出、特に音でビックリみたいのが頻出するので、ん、ポアロ映画で観たいのってこういうことだっけと、ノイズが出てきてしまいました。
どうぜ原作を改変するなら、もっと謎謎謎、そして回収回収回収的な展開で楽しめる方向のほうがよいのかなと。個人的には、ライアン・ジョンソン監督にスターウォーズを作らせるよりもポアロ新作を作ってもらったほうがいいんじゃないでしょうか。

わかる人どれだけいるんだろう、ケネス前2作は東宝市川崑金田一作品を観ている感じだったのが、今回はいきなり松竹野村芳太郎作品になった感じです、はい。

それにしてもベニス、CGなんか使わなくても普通に空撮したら過去の映像として使えるんですから、すごいな。

「エブエブ」の中で出てくる別バースにいるミエシェル・ヨーのフラッシュバックの中に、霊媒師の姿があったら最高なんだけど、もしかしてあるかしらん。
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