ボブおじさん

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のボブおじさんのレビュー・感想・評価

3.7
舞台は、ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。冒頭から事件の始まりを予感させる不穏な雰囲気を見事に映し出す。

前2作は、原作や映画で内容を知っていたが、本作は、原作も読んでいなかったので、ケネス・ブラナー版ポアロとしては、初めて純粋にミステリーとして味わうことができた😊

探偵業を引退し流浪の日々を送るポアロは、ハロウィーンの夜、霊能者レイノルズの〝超常現象〟を見破るため、子どもの亡霊が出現するという屋敷での降霊会に参加。ポアロは亡霊の仕業としか説明のできない〝人間には不可能〟な殺人事件に挑む。

犯人は人間か、それとも亡霊なのか?
まぁ、亡霊だったら別ジャンルの映画になってしまうんで、人間だとは思ってましたが😅

前2作と比べると原作の知名度、舞台設定、キャストとも地味な感じは拭えないが、舞台となる屋敷は緊張感漂う怪しい雰囲気に包まれ、呪われた館に実際にいるような感じになる😱

自身を〝世界一の霊能者〟と称し、死者の声を聞けると断言するレイノルズ。方やこちらも自らを〝世界一の名探偵〟と称する自信家のポアロ。

ゴシック様式の館の中で繰り広げられる、オカルトチックなミステリー。いつもとは、ちょっと違う雰囲気の中でポアロの名推理が冴え渡る😊