Finn

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊のFinnのレビュー・感想・評価

3.6
水の都ベネチアで隠居生活を送っていたポワロは、霊媒師の降霊会に参加することに。幽霊が出ると噂の屋敷で起こる不可解な事件に名探偵ポワロが挑む。

ケネス・ブラナーの名探偵ポワロシリーズ3作目。
前2作に比べて話題になってなかった印象だったけど、作品のスケールもキャスト陣も少しコンパクトになった印象でした。

「幽霊が出る屋敷」、「降霊会」というキーワードのとおり、今回はホラー要素強めで、映像も始終暗くてジメジメした雰囲気。
個人的にはホラーミステリー好きなので、華やかさが売りだった前作より好みだった。

ただ、舞台をベネチアに移した意味とか必要性がイマイチ伝わってこなかった。別にイギリスでも良かったのでは…?
ポワロ隠居中という設定のため、外国で孤立した状態を作りたかったのかもしれないけど、あんまりストーリーに活きてなかった気がする。

本作の原作は一応「ハロウィン・パーティー」ってことにはなっているけど、全く別物のオリジナル作品になっています。
最近話題になっている原作と映像化の問題を思い出してしまった(笑)

真犯人はあまり驚かなかったけど、ずっと落ち着いていて成熟していた男の子の真実は「お〜そうきたか」と思いました。

ホラー要素強めでビクッとするシーンもあるので、苦手な人は少し注意かも。
雨の日に部屋暗くして観たら雰囲気をより楽しめると思います!
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