Finn

秘密の森の、その向こうのFinnのレビュー・感想・評価

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)
3.6
亡くなった母方の祖母の思い出が詰まった家を整理しにきたネリー。森の中で自分そっくりのマリオンと出会うが、彼女の正体は"8才の頃のネリーのママ"だった。
祖母・母・娘の3世代にまつわるファンタジー物語。

「別れ」というテーマを扱っていて、どこかずっと寂しい雰囲気が漂っているんだけど、画面上は可愛い女の子2人がただ楽しそうに遊んでいて単純に可愛かった。

なんとなく『思い出のマーニー』を彷彿とさせるストーリーだけど、マリオンは自分だけに見えている訳じゃない。でもタイムスリップしてる訳でもなさそう。
子供の頃の姿の母親に出会うっていう不思議な出来事が起こっているのに、登場人物の誰もおかしいと思っていなくて、これはSF?ファンタジー?って不思議だった。

ネリーとマリオンを演じているのは本物の双子で、本当にそっくり!クレープ作ってるシーンがすごく可愛かった。

子供を置いて行っちゃうのはどうかと思うけど、でも自分の親との別れはなかなか受け入れられないのもよく分かる。
そしてちゃんと"さよなら"を言うことの大事さも共感できて、観て良かったなと思いました。
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