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イ・チャンドン アイロニーの芸術のdemioのレビュー・感想・評価

3.0
「イ・チャンドン、自作と生涯を語る」という単調になりかねないドキュメンタリーなのだけど、語りはつねに現在から過去へ進んでいき、バーニングからグリーンフィッシュへ、そして小説家のキャリアへ、大学生のころ光州事件に植え付けられたスティグマ、子どものとき韓国初のアニメ映画の行列を離れてただ足を運んだ先でかかっていたリチャード・ブルックス『ロードジム』を観て植え付けられた映像への執着、そして結果映画作家として生きている現在へ回帰するというあきらかにペパーミントキャンディーと同じ作りを意図して作られていた。
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