このレビューはネタバレを含みます
エテロの感情が終始あまり分からなかった
死を意識して今までしてみたかったことをする、のは良いなと思ったけど
結局人は誰かに求められること、自分の心の居場所を見つけるとそこに縋ってしまうものなのではないかと悲しくなった
好き勝手生きる、1人でも生きていく!みたいな感じの映画だと思っていたけど、そう感じた
エテロが全然話さないし、表情もあまり変わらないので、受け手に凄く委ねている作品だと感じた上で私の感想を書くと、
最初に死を感じて自由に生きることにしたエテロだけど、最後癌という最初の死よりももっとひそかに確実に迫り来る死を感じて
また1人を決心したように思う
ムルマンが帰ってきてエテロに会いに来た時も冷たくあしらう
それまで、今まで感じたことのなかった愛される(見せかけだけかもしれないが)と言うことに浮かれていたけど、何よりも大きな死を感じることで、愛がちっぽけに感じたのでは無いかと思う(不倫なので余計に)
そんな死を覚悟したエテロが、最後生命を宿して涙するシーン
嬉しくて泣いてると言うよりも高齢出産、身寄りがいないこと、お父さんが既婚者なこと、独りで生きて死んでいくと覚悟していたことからの戸惑いの涙だと思う
その後笑いが込み上げてくるのも、「どうしよう」と言う気持ち、死を覚悟していたのにそれとは全く正反対の生命、それとちょっぴりのあたたかな祝福の気持ちからの笑いでは無いかなと思った
ナポレオンパイ美味しそうだった、、、映画終わりに食べました
エテロが食べてたみたいなやつ食べたい