このプロジェクトが無ければ拝めなかったであろう脅威の映像の数々。
このようなアーティスティックな映像こそ価値があると感じる観たかったもの。
天空からの視点。水中を這うような視点。揺れのない空中を水平に進む視点。これらは悉く人の視点から離れた驚くべき精緻な記録となる。
役目を終えた原子力発電施設の解体と廃棄物の埋蔵処理。負の力を持った物質を責任を持って受け止め、コストをかけて未来にわたって安全に保管し続けなければならない。議論に際してでさえも無視しがちな、その作業の様子を、原子力発電の恩恵を受ける人々は全員が知っておきたい。
無人の廃墟に住み着いた、蛇。鳥。人魚。
ファンタジックな人魚に扮した監督の姿も現実離れしたものとは思わず、映像世界に合った自然な生き物の姿として捉えられる。
#EUフィルムデーズ