NaokiAburatani

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのNaokiAburataniのレビュー・感想・評価

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興行収入が良い映画が面白い映画じゃないと常日頃から自分に言い聞かせていたのにも関わらず、ミーガン超えたという配給会社の煽り文句にまんまと釣られたのが私です。

単に興行収入が良いのは小学生が保護者と一緒に観に行くからなんでは?と思い、自分みたいないい年したオッサンが「さぁ、怖がるぞ〜♪」というテンションで観に行く作品ではありませんでした。まぁ、予告の時点で察知できたんでしょうが‥

だからと言って全く見所がないか、というとそんなこともなく、殺人ロボット達がロボ全開の駆動音鳴らしながらウィンウィン動くのは多少アガったし悪い女性ベビーシッターが胴体泣き別れになったのは「うおっ!!」となった。ただ悲しいかな、そこはやはり小学生向けだったが故に影で観えるだけでゴア描写はかなり抑え目だったのは残念。
途中殺人ロボット達と仲良く砦を築くシーン辺りで「自分は何を観せられてるんだろう」と思い、この映画は自分が求めてるものじゃないんだな、と無理矢理納得して鑑賞。黒幕がウサギの着ぐるみでプロレスラーみたいにジャ~ン!と登場した時は流石に笑いを堪えきれなかった。
ただ、油断していたらNetflixドラマのサンクチュアリの夢のシーンでもあった目が真っ黒な子供が出て来るところではビビってしまった‥

原作のゲームは一切未見のため、原作に忠実なのかは分からないが、唐突に警察の装備保管庫に避難させてもらった主人公がテーザー銃とかの説明受けたりするシーンはゲームっぽいなぁ、と思った。

序盤から怪しい奴がやっぱり黒幕だったり、子供ばっかり攫ってたのにいなくなっても世間的に困らないおっさんの警備員を生贄にして変態ジジイは満足できたのかとか、あの街に警官一人しかいないのかとか、結局弟の件の詳細はどうなんだとか、主人公の自宅に放置された叔母の(恐らく)死体が発見されたら真っ先に主人公が疑われんじゃね?とか、主人公やタクシーの運ちゃんとか殺人ロボを初めて観た時の登場人物たちの順応性高過ぎじゃね?とか、放置されたままの廃墟とか、隠し場所が着ぐるみの中で警察が発見できなかったのは流石に無理があるんじゃ‥とか、その着ぐるみのバネ構造がわかり易過ぎる伏線になっていたりだとか、気になるところは多少あったけど、小学生向けの映画だと思ったら「細けえこたぁいーんだよ!」ってなりました。(その割に全体的に辛気臭すぎるような気もしたけど‥)

大きな願いを叶えるためにはそれなりの代償が必要だから今何が大切なのかをしっかり考えましょう、という超普遍的なテーマもあったような気がした。だから何だという話ですが‥
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