このレビューはネタバレを含みます
かつて神は人を創った。人は創造主である神を忘却することにより、神となった。そして神となった人は、創り出したのだ。新たな生命を……。みたいな感じでゼロ年代SFアニメの香りがして大好きです。私は『楽園追放』で人間が人工知能に対して「自分のことを胸を張って、地球の、人類の、末裔だと言え」というのがとても好きなのですが、それを感じました。
前評判通り、いろんなSF作品のオマージュは感じられましたが、それが表面的なもの(デザインや背景美術)だけに留まらず、物語の思想にも見られ、好きな人はたまらなく好き、な作品。
あと音の気持ちよさが最高でした。エンジンの稼働音のような低音が響いて。これだけで映画館に来たかいがあったと思える。