そーる

ザ・クリエイター/創造者のそーるのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

気になっていたので映画館で鑑賞。

結論、なんとも言えない作品だと思いました。

物語や設定はとても良かったと思います。
ラストも、あえてあまり複雑化せず始まりから一貫していた愛をテーマに帰結させるところも
シンプルで良かったと思います。

しかし、この世界観で描くので有れば
いささかキャスティングが不気味だと言わざるを得ませんでした。

近未来の世界観で、AIと共存している世界線ということで割とニューワールド的な設定だと思うのですが、
大前提、事実がヒューマンエラーによるものだとしても核発射を起こしたのがAIだった、と表向きはなっている以上、
西側(本作で敵と定義づけられている側)がAIに対して負の感情を抱き、AI狩りをしたい、しようと思うのは至極まっとうな考えなはずなのです。
にもかかわらず、西側のキャスティングが皆白人で、
それ以外を主人公含めて有色人種で表現する、というこれでもかというくらい意図的な白人=悪というメッセージを汲み取れざるを得ない構図にしていることに違和感を覚えました。
(無論、主人公の旧友で一人ニューアジア側で暮らす白人がいるのですが、それ以外は兎にも角にも西側は白人だけです。)

本来このような設定の場合、もっと人種の交わりがあっても良いように思うのですが
なぜか西側=アメリカ=白人=悪、と固定的なのが気になりました。
(その反対で、ニューアジア側は何故かいろんな国や人種が入り乱れてるようにしっかり描かれている)

内容が面白いだけに、この点が気になり始めてしまい集中があまりできず残念でした。
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