うえりゅう

ザ・クリエイター/創造者のうえりゅうのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

いいやんと思った劇伴だいたいハンス・ジマー、再び。雑多なアジアンテイスト感と近未来感の異質な要素同士を混ぜてよく曲として成り立たせられるなと感心する。サントラほしい。
監督が日本好きすぎる。東南アジアなのに日本語で叫ぶ渡辺謙に、漢字とカタカナで溢れるネオンの看板。西側と対立させる都合上日本を舞台にはできなかったのは分かるけど、どんなシナリオなら日本語が東南アジアに伝播するんだ。漢字文化ならまだ分かるけど。
すごい兵器として作られたという触れ込みの割には「機械を操れる(成長すれば範囲拡大)」だけだったのはちょっと肩透かし食らった。もちろんチートなんやけど、そもそもあちこちでシュミラントやAIロボットが人間らしい感情をもった振る舞いをしてるから、子どものシミュラントだって!?って言われてもインパクトが薄かった。
メカデザインは結構好みだった。AI僧侶のルックス、すごい良い。ゴツゴツしてなさが世俗を離れて枯れたような老人のような、布切れを羽織っているだけの枝のような。あの衣装は東南アジアというよりはチベット仏教とかネパールとか東アジアの高山にある宗教からイメージを借りてきてるのかな。
ストーリーは雑なとこもあるけど中盤まではそんなに気にならなかった。捕まってからはちょっと雑さが加速する。AIよりもアメリカの意識コピペ技術のほうがよっぽどヤバいと思う。倫理観もくそもない。DONATE YOURSELFも同じ顔した別人格がそこら歩いてるのでカオスすぎてるし、アメリカの技術と悪魔合体したら終わり(した、しかも妻で、ノマド爆破で死ぬからノーカンか?)。というかまんま攻殻機動隊で義体とゴーストですでにやってることだった。
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