14歳の栞のうえりゅうのネタバレレビュー・内容・結末

学校、特にクラスって特殊な空間なんだなって感じた。仕事とか趣味のコミュニティみたいに人を結びつけるものが先にあってから人間関係が構築されるのではなくて、ただ人が集められて一緒にいることを関わることを強いられる。決して悪いことではないしそこが関わり方を学ぶ場ではあるんだけど、衝突とか歪さは生まれる。
生活とか「自分」の軸が学校にある人が多数派だと思うんだけど、そうじゃない人のことは見えにくい、よくわからないになるんだろうな。
仲良さのネットワークでいうと、男子ってふわっと全体的に繋がってる気がする(一人も漏らさずという意味ではない)。活発な層とそうでもない層が分断されてはいないというか。
個別のインタビューを聞いてると、あの年頃はみんな人との関わり方模索しながら生きてるんだなと思った。

大人になったときはいつか？という問いが映画の初めにあった。そこでは「行動の指針が自分のためではなく周りの他人のためになったとき」かなと考えていた。いまこれを書いてるときは「行動や考えを振り返り次の行動考えを変えられるようになったとき」かなと考えている。

何年かに一度ゆっくり見直したいと思う映画だった。たぶん人によって感じることも注目するところも全然違う作品だと思う。