ギャレス・エドワーズ監督はセンスがあるんだかないんだか、今ひとつ判断しづらい。『モンスターズ』は面白かったけど『ゴジラ』は今ひとつ、『ローグ・ワン』は絶賛されてるけど自分としてはまぁまぁのレベル。しかし、本作はなかなか観応えのある作品だと思った。
誰しもが危惧するAIが発達した未来。AIの暴走でロスに核爆弾が落とされ、AI廃止の西側諸国と推進派のニューアジアが対立し・・・という状況。
AIには悲観論が付きまとうが、本作では発展したAIに人間と同等の感情を持たせるアプローチを取っており、これが物語の核となっている。後半がやや感傷的過ぎる気はしたが、映画の世界観も物語の展開にもセンスを感じた。
2060年が舞台。あと36年後こんなになってるのか・・・若い頃に観た『ブレードランナー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』の舞台もだいぶ先に思えたが、気が付けばとっくに過ぎてるし、現実は映画の世界にまだ到達できていない(まだ実用ホバーボードもないし)・・・という事で自分が生きてるうちにこんな世界には恐らくならないんだろうけど。