寝込みを襲撃されるAIってなんだよwww
シナリオはAIと人間の戦争というよりも、アジア人と西洋人との戦争という感じ。
ようはアジア人が人間扱いされていないような人種差別問題の想起させるフックとしてシナリオがあり、アジア人を人間が理解できない存在としてのAIという比喩を使っている。
なのでAIとはなんの関係もないし、SFを期待すると裏切れる、どちらかといえば社会問題寄りで、アパルトヘイトを扱った「第9地区」とかに近い。
日本語やその他の言語が入り混じり、土地は東南アジアで、いわゆる西側諸国が考える一色単にされたアジアイメージが皮肉めいて描かれている。
その中間としての揺らぎとして英語を話す黒人男性が主人公として選ばれるのは良い話ではないが自然な選択である。
アジア人が「生意気」ならばこのような戦争は起こりうることだ。そのような危機感として一つの映画が作られたことはアジア人の1人として感謝せねばなるまい。
尊厳死の問題やチベットと中国の関係の問題をサクッと入っていてとにかく社会問題をシナリオに入れ込むのが上手い。
ずっと描かれていたキャラのチート能力が急にシナリオ上すごい使われ始めるのは最悪だし、
我々は愛した者が生き返った過程を知らない何かをすぐに愛することができるのか。いや出来ないと思う。
社会問題を入れ込むシナリオの手腕はすごいが、肝心の哲学が酷い。