高山佑貴

オール・ユー・ニード・イズ・キルの高山佑貴のレビュー・感想・評価

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めちゃくちゃ面白い。
トム・クルーズが珍しくクズ役で出てくるがタイムループを繰り返す内にどんどん本来のトム・クルーズへと変貌していく。
ヒロインの死体が眠れる森の美女のように横たわるショットから「私の顔に何かついてる?」のセリフで恋愛感情が見事に描けている。
ただ一緒に好きな人と暮らそうとするくだりは泣ける。

アクションは若干わかりづらいが、この映画はアクション映画ではない。どちらかといえばサスペンスだ。
後半のあるきっかけで逆に緊張感がなくなってしまう。ゲーム的リアリズムの方がリアルであったということなのだろうか。ゲームから離脱することでフィクションの限界にぶち当たってしまう。