高山佑貴

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルの高山佑貴のレビュー・感想・評価

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映画としてはなかなか楽しめたと思う。


インディージョーンズシリーズとしてどうなのかという点についは、完全に別物であるとだけまず伝えておきたい。
インディーの顔を使ったアクション映画という感じ。まるでゾンビがアクションに駆り立てられているかのような不気味さすら感じた。見終わった後に喪失感すらあった。


シリーズにあった楽天的だがトリックスターが最後に浮かべる笑みはほとんど消え、何もかも失ってしまった年寄りの死を間近にした陰鬱な雰囲気が映画全体に漂っている。相棒はそれと帳尻を合わせるかのように不自然に笑っている。
背景のCGは遊離し、俳優たちが箱の中で演技していることが浮かび上がる。
お馴染みのテーマ曲はせせこましい部屋の中の銃撃戦で急にそして義務的に鳴り始める。
映画を盛り上げようと他の仲間たちが所狭しと駆け巡る。
バカくさいが工夫のあったアクションは消え、マッチョなアクションが飛び交う。
これはゾンビが死場所を探す映画だ。想いが叶うなら、、、結末は自分の目で見てほしい。悲しい悲しい、、、

照明がクソすぎる。

最も愛した映画シリーズだ。とてもじゃないが心の整理がつかない。ディズニー、、、

最後にありがとうハリソン・フォード。