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ACIDE/アシッドのMALPASOのレビュー・感想・評価

ACIDE/アシッド(2023年製作の映画)
3.3
映画『アシッド』

子どもの頃、雨が降る度に思い出していた『魔鬼雨』という映画がある。赤ずきんのアーネスト・ボーグナインがあの怖い顔でカルトを率いて、酸性雨が人を溶かす。目のない人が出てきて子どもには長年トラウマとなった。

そんな酸性雨映画。舞台は猛暑のフランス。南米に壊滅的被害をもたらした酸性雨の雲がやってくる。元夫婦は、寄宿舎にいる娘を救出し、酸性雨から逃げるが・・・。

無理です。建物も車も、なんでも溶かす雨から逃げるのは。たいへんです。川のシーンなんて生き地獄。なんつう怖い映画か。そこに思春期の娘と親の関係を絡ませるあたりは上手い。

監督のジュスト・フィリッポは、前作も血の味を覚えたイナゴの恐怖を描く『群がり』。同じような映画を観て育ったのではないか変態ではないかと思う。

今回も面白かったが、今後も大いに期待。

子どもの頃、雨に濡れると頭が禿げるとよく言っていたな。遠い国の放射能漏れの影響で。
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