ケロッグ

違国日記のケロッグのネタバレレビュー・内容・結末

違国日記(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

良かったが、気になるところも結構あった。
人を理解するのは難しいということをずっと描いている。今作は学校のクラスメイトなど沢山の登場人物が出てくるが、ほぼ全員が理解してなかった側面が出てくる。人には沢山の側面があるし、理解しきれない。他人と関わるということは異国に行くようなもの。全てを理解する必要はないが、理解しようとすることで分かることもある。
大きな展開や盛り上がりどころがあるわけではないが、その空気感や内容が好きだった。

以下不満点。
すぐ仲良くなる。二人が生活していく中での日常を描いているのだから、もっと徐々に仲良くなっていって欲しかった。2時間20分くらいあるのだから仲良くなっていく過程をもっと丁寧に描いて欲しかった。
演出が合わない。原作の漫画を読んでいないので分からないが、所々で漫画的演出やセリフが入る。こういう、リアル嗜好の繊細な映画だとそういう場面が浮く。ノイズになる。
新垣結衣は良かったがそれ以外の演者で数人、演技のレベルが追いついていない。結構気になった。