このレビューはネタバレを含みます
原作・ヤマシタトモコさん大好き勢です。
キャストさんも良かったし、1本の映画としては完成されているけれど、原作好きには物足りない・解釈違いというのが正直な感想。
主演のお二人の演技、特に新垣結衣さんの槙生ちゃんがとても良かったです。
朝の前と大人組の前で見せている顔の違い、勢いのある時と素の時(人見知り)の違い、声も普段より低くて歩き方も「槙生ちゃんだ…！」となりました。
夏帆さん演じるナナちゃん、朝、槙生で話すシーンが好き。
台詞や関係性など、その場その場は素敵なんだけれど、とにかく尺が短い！！！
特に最後、雑にまとめている感じがして、勿体ない…。
せめて前半後編に分けて欲しかった。
それか連続ドラマでじっくりやってほしかった…！！！
多分物語を上手くまわす為に母親や姉の過去を出したんだろうけど、そこに時間を使うなら朝の心情や槙生ちゃんの言葉をもっと入れて欲しかったなぁ。
「関係性に名前なんていらない」、新垣結衣さんの槙生ちゃんで聞きたかった。
あと、朝が原作よりも引っ込み思案になっている気がしたのと、後半槙生ちゃんのキャラが崩れている(朝に対して偏見を持たせるようなことは言わない)のが気になった。
原作とは別物として見た方がいいかも。
原作未読の方は楽しく、そして考えさせられる作品になっていると思います。
映画を見て興味持った方は原作も是非読んでみてください！！
