もねぴ

違国日記のもねぴのレビュー・感想・評価

違国日記(2023年製作の映画)
4.0
と…とっても良かった…
2時間半ってちょっと長いなと思ったけど、たっぷり丁寧に2人とその周りを描いてくれてて見終わった時には全然長さは感じなくて
見終わって立ち上がって自分の胸がいっぱいになっていることに気づく。

子供の頃に大人に抱いていた、漠然とちゃんとしていて漠然と分かってくれないイメージ、朝ちゃんが完璧に思い出させてくれた
でも大人になった今、普通に友達とはしゃぐし片付けはめんどくさいし壁にも当たるし、家族は無条件に愛し合っている存在でもないことを知っているので、まきおちゃんの思いも痛いほどわかる
すごいこの映画(原作未読)

朝ちゃん、この1年で親を失いコミュ障っぽい大人と生活することになり、高校生になり、親友に彼女ができたことを知り、新しい挑戦をし、すごいよ君は。ボーカルには恥ずかしくて立候補できなくても、傷ついた同級生に傘をさしてあげることができるんやもんな。なんでもできるよ

中高生のときの「自分が主人公ではないかもしれない」と知っていく過程、きっとみんな経験していると思うけどきついよね…その辺非常にリアルに描いてくれてて苦しいけど抱きしめたくなる。朝ちゃんと中高生の頃の自分を

いろんな人の感情を知っていく朝ちゃんだけど、「別に分かり合えなくても良い」っていうとこが大事なとこで、最初は「そんなの嫌だ」ってなってるけど、徐々に徐々になんとなく受け入れていく過程も良くて。「そして生活は続く」なラストも良くて。

主演2人の「そこにいる」感じがすごくて。
ガッキーは笑顔が下手であんまり目が合わなくて社会に適合するのが苦手な女やらせたらほんと良いんよ…正欲も良かったけど、少数精鋭から愛されながら生きてるまきおちゃんも良かった。

あと朝ちゃん作詞のあの曲、チャットモンチーぽくて良いなと思ったら橋本絵莉子さんが使ってたんだねとエンドロールで納得
そしてこれは悔しいけど、やっぱり最後に演奏シーンあるとそれだけでグッときちゃう世代。

とりあえず映画館出たとこのベンチで書き殴ってるので、また整理できたら
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