原作ファンだから恐る恐る観たけど恐れていたよりは大丈夫だった、キャストは結構はまっていたと思う!槇生ちゃんにはもう少し狼感が欲しかったけど、、!
原作は「孤独と個人の尊厳の話」だと感じたけど、映画では「何を拠り所にして生きるかの話」だと感じた。
子どもの頃は、親が拠り所。なにが正しいのか、どう生きるべきかは親が教えてくれる。でも大人になると、正しさや生きる理由は自分で決め、見つけなくてはいけない。とはいえ絶対的な正しさや生きる意味が存在するわけではないから、大人になっても誰もが悩み続けながら生きている。
両親が亡くなり、人より早く自分で自分の人生に答えを出していかなければならなくなった朝と、その周りの、等身大の悩みや迷いを抱えた大人たちの物語。
そんなふうに感じたな。
私も、30代、40代になればこの生きづらさも、悩みも、ある程度落ち着いていくんだろう、、と思っていたけど、最近30〜50代の人たちと人生について語らうなかで、みんな全然悩み続けていて愕然とした(笑)自分より年上の人=成熟してて悩みもない、というのは乱暴な幻想で、みんな死ぬまで迷って生きていくんだよな、きっと。
だから槇生ちゃんやダイゴみたいな、等身大の姿を晒して接してくれる年上と出会えるのってすごく有り難く大切なことだよね。
ただ槇生ちゃんとお姉さんの関係について、原作で描かれていないことまで言及していたのは蛇足だったし原作ではあえてそこを描いていなかった(と思う)のになんで〜?!とちょっと腹立った。もしヤマシタトモコさんが脚本を書いていたのなら、それでも良かったのだけど。
朝とてもかわいかった。えみりもかわいかった。みんなかわいかった。原作再読します。
24/026