全体を通してはそれなりにまとまった作品。
サイコパスvsサイコパスという基本コンセプトはいいと思うがカメラワークなのかメイクなのか、所々に浅さが感じてしまったので没頭しにくい作品でした。
絵本のストーリーに準えるという構成があるせいであまり共感が湧きにくかった。逆に過去の事件や誰かの思想に則って行われた事件というテーマだとリアリティが出て没頭しやすいのかなと思った。
一方で広告の掛け方、キャストの選択の仕方などから打率を上げるために工夫された映画だなという印象は受けた。いわゆる商業映画。
個人的にはサイコパスという言葉がチープに感じるのでもっと専門用語に絞って呼び続ける方がいいかなと感じた。
なんか客単価高めでレビューの高い飲食店に行ったら所々冷凍、既製品のメニューが出てきたような印象。
総合的にみて面白い映画ではあった。