このレビューはネタバレを含みます
キャストがまず豪華。
最初、窪田正孝と安藤さくらの物語かと思いきや途中からがっつり妻夫木の話に。
カメラワークやストーリー展開の静かさの中にどす黒さ、濁りが混じっていていかにも日本映画らしい映画。
日本映画のこんな世界ほんとに身近にあり得るんじゃないかと思わせるようなリアルな演技と構成、素晴らしいです。
案外人がしないような選択を何気ない理由でする人もいるんだろうなと思うし、でも失踪と戸籍交換でここまで混乱なくこの情報社会から行方を組ますことができるものだろうか、本気を出せばできるのかもな、それぐらい意外と人は誰か個人のことに執拗に追っていたり固執したり把握できている世の中ではないのかもしれないと思った。
そして仲野太賀の様に徹底して行方をくらまし続ける難しさも感じた。
映画としての完成度も、キャストの演技も、ストーリー性もタイトルをみての期待感をちゃんと期待通りの筋で進み驚きや深みの感じるいい映画だなと思いました。
ちなみに伊香保温泉の次男は擦られすぎて、もし妻夫木が死のうもんならまた葬式に長男呼び出されて「だからこいつだれやねん！」ってなりそうやし、なんなら長男は妻夫木の素性知りまくってるから「お前まで次男騙るなや！」ってなって警察とかにこっ酷く叱られそう笑
