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赤と白とロイヤルブルーのevenのレビュー・感想・評価

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)
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配信を待ち遠しく思ってたけど、期待を裏切らずとてもよかった!犬猿の仲だった米国女性大統領の息子アレックスと英国殿下のヘンリー王子がひょんな出来事から仲を深め、そのうちに恋に落ちるという展開が面白い。伝わらないアメリカンジョークや米国英語と英国英語での張り合いなど、観ていてクスッとくる場面も多いけど、政界と王室という異なる立ち位置で、さらには理解のある家族と王位継承者としての伝統を重視する家族という真反対な描かれ方が残酷で、いろんな感情がごちゃ混ぜになった。政治記者によるアウティングは本当にひどくて、現にネットの憶測などで半ば強制的にカムアウトした芸能人もいるから、そういうのも重なってかなり辛くなった。とはいえ、勇気づけられるような心温まるシーンも多かった。アレックスの母で再選前の米国大統領という立場でもあるエレンが、息子からカムアウトを受けたとき、ピザを頼んで語り合い、最後に「愛してる」と言ってあげられるのがとてもよかった。個人的には、ザハラという米国大統領の補佐官もかなり好きなキャラクターで、ホテルで目撃してしまうシーンや文句を言いながらも英国に電話をかけてくれるシーンなど、いい人なんだなと思った。2時間で観れる映画の中で、かなり良質な映画だけど、ドラマでやってくれたら嬉しかったな〜。
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