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赤と白とロイヤルブルーのnaoのレビュー・感想・評価

赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)
2.0
Letterboxdでオッペンハイマーよりも話題になっていたので気になり鑑賞。安定のアマプラクオリティで、サーマンを米大統領に起用したのは天才。肝心のストーリーは”Enemies to lovers”を映像化した印象で、しかし期待していたより深みが無く障壁も少ない。決して安価な作りにはならないが、終始脚本の不足を感じた。『バービー』のように、現実社会と対照的な社会を描くことで風刺を狙うなら納得だが、その意図でもなさそうだった。主役2人のケミストリーは不足していて、表面的なlgbtq+への言及に止まっている。物珍しさで話題になっているが、数十年後にはありきたり以下の映画になってしまうだろうとも思った。恋愛ものとしては並で、登場人物全員に深みが無く(ヘンリーが王室の存在意義を吐露する場面は良かった)特に結末が納得感に欠けるシュールな映画だった。

過多なポジティブ操作はあったが、こんな風に軽い作品があっても良いと思った。
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