このレビューはネタバレを含みます
寿命と通貨を紐づける点では「TIME」と似ていますが、『寿命が通貨そのもの』のTIMEに対して、こちらは『寿命を通貨に換算できる（通貨で寿命を買える）』というのが異なる点。
ストーリーは何となく先が読める展開なものの、ターゲットの取り違えに気付くシーンや第三勢力の介入のあたりはワクワクさせられた感あり。
ただし、
妻の寿命と家族の未来を取り戻すためなら何でもするぜ！と破滅一直線だった主人公の思考が、（ターゲットが死んだと思い込んでいたとしても）最後の最後で無関係な人は巻き込めないとか日和ったのを見て「はぁ？お前が言うな」としか言わざるを得ない心境に。
逆に妻はその無関係な人を犠牲にする覚悟を決めて実行。そのまま行方をくらませて、主人公とは別の男との子を身籠ったシーンからエンディングへ。
素材は悪くないのに、調理方法や装飾に凝りすぎて料理としてはイマイチになってしまった感じの作品でした。
