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ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワーのmoonのレビュー・感想・評価

4.0
「人を撮る」映画の歴史の中で、無意識のうちに男女で違う演出をされてきた。その差を炙り出したドキュメンタリー。Netflixに入ってそうな感じなので大きなスクリーンで見るべきなのかは謎だけど、面白かった。女性の身体のラインをなめるカメラ、平面的な照明、行為中も男性の身体がほぼ映らない謎…誰が撮影を"支配"するかで決まる。
セックスを嫌がった後に受け入れる流れなんてAVの中では鉄板の演出だろうけど、どうりで女性を人として見れない人が増えるわけだと…
「映像作品の中では何をしてもいい」と胸を張って言えるほど、人間は賢くないし、むしろ馬鹿な生き物なんだということに気付く必要がある

ヴァルダの『幸福』、あんなに面白いセックスシーンだったっけ、と見直したくなった。
あとマンディンゴがゴミ映画呼ばわりされてて笑った
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