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突入せよ!「あさま山荘」事件のギャスのレビュー・感想・評価

3.4
何と人間臭い警察内部の悲喜交々。
少しコメディぽくもあり、予想していた暗さや重さとは違ったテイストが面白かった。

かといって軽い作りではなく、
ふんわりと笑いを誘う要素の多かった前半の小さなミスや面子の張り合いのエピソードは、
後半の突入時のカオス、小さなミスが導く大きなミス、現場の混乱のシリアスさをより強烈に印象づけていた。

役所浩二の役にピッタリな安定感安心感、その他も豪華俳優陣が軒を連ねていて、今知る俳優たちの若かりし頃を見るのも面白い。


しかし、メンツの張り合いで重要事項の決定が遅れたり、単純な連絡ミスがあったり、戦争に従事していた人間が当時の階級にこだわったり、、
このような現場の混乱を見ていて、
戦争もこんなのだったのだろうなと思ったりも。膨大な無駄死にを生んだ背景。
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