卒業するからこそ見えるもの、できること、知ること、わかること、そして成長すること、否応なく成長させられること。
大人になる前を楽しんでいたのに。
ネタバレ
切ないというかちょっと重苦しい空気が漂っていたのはそのためか、という展開。
卒業とは、追い出されること、押し出されること、責任のない楽しさから無理やり引き剥がされること。それが成長。しかし、卒業どころか死別まであるとは。
ダニーボーイの歌声に力をもらう彼女のシーンはその歌詞も相まって切なさのピークに。答辞をやっと読めたことが彼女のひとつの区切りとなったように思えた。
ただ、妙に大人びた女子高生たち、気配りができて世話好きで。そのおかげでとても子供ぽく見える男子高校生たち。コミュ障の先生の存在はあまりに控えめで薄い？そこもすこしワンパターンな気も。
