chinsuko

サウンド・オブ・フリーダムのchinsukoのレビュー・感想・評価

4.0
幼児人身売買の事実を扱った衝撃作

日本公開までに紆余曲折あったようですが、それについてはあまり興味がありません。

本作はノンフィクションという事で、それは衝撃としか言いようがありません。

幼児誘拐からの人身売買は、小児性愛者の性奴隷であったりホントの奴隷として、主に海外に売り飛ばされます。
それも政府が関与しないような地域だとしたら、一生帰れないという事もあるようです。

ストーリーはある家族の姉弟の誘拐を調査するアメリカ国土安全保障省の捜査官ティムの視点で描かれます。
人身売買組織をあぶりだすために、大規模なおとり捜査を行い、甲斐あって姉弟の弟の奪還に成功します。
ティムの上司から作戦終了を言い渡されますが、ティムは引き続き姉の捜査を行います。しかしその場所はアメリカ政府が立ち入らない危険地域でした。

娘をさらわれた父親の悲しみを汲み取り、命がけの捜査を行うティムの姿をドラマチックに描いています。

誘拐されてから直ぐに海外に運ばれ売買されるまでの過程が組織的にやられていると思うと恐ろしいし、しかも需要があるなんて信じられない。
とても対岸の火事だなんてとても思えない。未だに続いているのもショックです。

ジム・カヴィーゼルを始めとする製作側は、本作を通して事実を世に広め、個人の意識の高まりこそ解決への道のりだと言っています。

まあ世の中そんな上手くいくのか、特に闇の勢力に効き目があるのか定かではないですが、事実を知る事は無駄ではないと思いたいです。
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