ヤギ

スキンレスナイト ―デジタルレストア版―のヤギのレビュー・感想・評価

4.5
劇的に生きたかった男の、懐古と再生(らしきもの)。
90年代初頭の雰囲気が鮮やかに宿っており、絶妙なノスタルジーを誘う。一方、普遍的なコミカルさや情けなさはビビッドに伝わる。何度も流れるはちみつぱい「塀の上で」も彩りを添える。
主人公の慇懃無礼でぶっきらぼうな喋り方がなぜか癖になる。強権的で自分勝手なので、身の回りにいたら敬遠してしまうだろうが。
弛緩しきったテレフォンセックスのシーンがめちゃくちゃ好きだった。
ヤギ

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