ヤギ

成功したオタクのヤギのレビュー・感想・評価

成功したオタク(2021年製作の映画)
3.0
推しが性加害を犯してしまった“失敗したオタク”による、セルフケアとセルフプロモーション。
韓国の推しカルチャー内におけるファン心理を映したものとして貴重な作品だが、監督自身が自分の見せ方がうまいが故に(事実、それが奏功して推しの認知を獲得している)、ややパーソナル過ぎる印象を受けた。
狂信的に「推す」ことが、「推される対象」を増長させ、加害の可能性を高めている点について言及されるも、彼女たちはまた別の「推し」を見つける。良くも悪くも人間の業を感じる。
同様の問題についてのジャーナリスティックな分析を期待すると肩透かし。これは他の大人がきちんとやるべき。
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