金魚鉢

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100の金魚鉢のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

初期の頃からレンタルビデオ屋でDVDを借りて追い続けてきた『ほんとにあった!呪いのビデオ』シリーズ100巻を記念した劇場公開作品。先日のアトロクほん呪総選挙も聴いて準備万端。中村義洋監督、小出祐介さんの登壇イベント付きの回を観てきました。会場は満席で、内容が内容なだけに普段は家で観る作品なのでファンが一堂に介するイベントは不思議な時間でした。初代監督・現ナレーターであるレジェンド中村義洋監督のパーソナリティが濃く反映されているのがとても新鮮でした。捜査をする中で強引すぎる取材や不謹慎に笑いを誘う部分といったほん呪らしさに加えて、監督の等身大でお茶目な人柄が全面に出ていて、まさにファンのためのご褒美回になっていました。ストーリー展開もストーカー規制法やコロナ、心霊系YouTuberといった時代背景と古来のしきたりがバランス良く絡みながら謎が解明されていき、題材そのものも"見ると災いが降りかかるビデオを探す"という原点回帰的な内容で素晴らしかったです。そして、リアリティのある霊の写り込みや問題の映像を見せる前の警告含め、心霊ドキュメンタリーとしての完成度の高さを改めて感じさせてくれる一本でした。隣に越してきた女の行動がシゲモリ氏と重なる場面を散りばめて、最後の最後で成功させたことを決定付ける意味深なカメラワークでゾッとさせる終わり方も◎
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