12歳の少女が殺人鬼ロリコンと出会い恋をする。少女にとってひとときの恋はただの幻想、永遠に儚い。
淫乱母に男を寝取られるわ、母が夫殺害の計画を企てるわ、イタリア映画らしく凄まじく面白い。少女のヌードがあるものの、そこにいやらしさはない。口笛で通じ合う二人の出会いからして素敵。半身不随で人生諦めた父メル・ファーラーが切なく、リザ・ガストーニは超絶毒母で憎たらしい。
お友達は鳥と亀さんだけ。そんな可憐な少女が目覚め、覚醒する姿はカッコいい。大人たちの本質に気付いてしまったのか。鳥籠が自由を象徴しているのも良い。