ハヤメソソ

ラ・メゾン 小説家と娼婦のハヤメソソのレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
3.6
ロッシデパルマの存在感!!!

これは、少し嫌な気持ちになる作品かなぁと予想していましたが、意外となんだか腑に落ちる作品でした。
最近、漫画でも風俗嬢日記を読んだりして知らない世界に触れることで、自分の中の偏見や固定観念が壊されているところで、すんなり入る部分がありました。
ネタのために潜入取材をするのは作家としてはあることだと思うので、この方法は全く否定しません。
この仕事についてはやはり怖い目に遭うことも避けられないから、そこは心配になってしまう。
あと恋人が出来たときの倫理観かな。
その辺を消化できるのであれば、仕事として選ぶのは自由かと。
…こんな感想を冷静かつ客観的に述べられるのは、この作品がただエロティックなポルノに近い映画ではないからであり、女性の原作者の体験で監督も女性だからでしょうか?
それを言うこと自体が遅れてる?
ただ、なかなかハードな内容であるのに、とても柔らかい印象を受けました。
娼婦たちはこの仕事に誇りをもつ反面、闘病中の彼氏や娘を育てる人もいて、稼げるからという一面もまた大きな理由であり、複雑な心境になるシーンもありました。