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ラ・メゾン 小説家と娼婦のodyssのレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
3.0
【どこに焦点があるのか】

駆けだし作家の若い女性が、小説の素材にしようとみずから娼婦となって娼館に勤務するというお話です。
この映画の原作者が実際にそういうことをしたという触れ込みです。

R18+の映画だけあって、若い女の裸は何度も出てきます。
セックスシーンもそれなりに。

でも、ポルノとして見るとそんなに扇情的じゃないし、興奮もしないんです。

じゃあ、娼婦の仕事や毎日を堅実に追っているのかというと、その辺も疑問。
それならお金の問題とか、親兄弟との関係とか、色々な日常の雑事が出てきそうなのに、そうでもない。
ヒロインと妹との関係は出てくるけど、なんか単調で、同じことの繰り返し。

何人もの娼婦の、それぞれの表情や事情を丹念に展開しているわけでもない。

たしかにベルリンの娼館の様子なんかは興味深いんですけど、そして時々ヒロインが危ない客に出会うあたりもちょっとスリルがあるんですけど、平均点以上の出来とは言えないなあ。
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