えんびふらい

ダンサー イン Parisのえんびふらいのレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
4.2
フランス映画らしい「文化的な映画」でありながら、「隠れた情熱を持った映画」だった。思考を重ねるほどこれを実感する。

怒涛のバレエシーンから「ドラゴン・タトゥーの女」ばりにキマったオープニングシークエンスを見せつけられ、完全に虜に。
なんと言ってもこの映画の主題と言えるであろう、「選択・決断」に対する描き方にはシンプルに胸を打たれた。
"映画"として見れば元の道に戻り再起を図りそうなところから、主人公のエリーズは新しい道を選ぶ。これを自分自身で選択していることが肝で、中盤で懐疑的だった彼ら(彼女ら)を最後には魅了してしまう。

苦しい時に手を伸ばし、迷った時に背中を押してくれるなんとも暖かい映画だ。
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