一夜で夢と恋を失ったバレエダンサーがコンテンポラリーダンスの世界に初めて触れる物語。
主要キャストを ”ダンスができる俳優” ではなく、”演技ができるダンサー” を起用することにこだわった本作の圧倒的なダンスシーン!
これがダンスシーンだけ代役だったり、ダンスが不完全だったら薄っぺらい映画に感じていたかもしれない。
優雅なバレエの中で急に激しく流れるオープニングクレジットに最初は戸惑ったものの、全部観終わるとあの流れは必要だったと思える。
シェフのロイックを演じたピオ・マルマイは、あまり知名度はないけど大好きな映画「フェリチタ!」のお父さん役の人だと気付いたのも嬉しかったです。この役者さん好きだなぁ。
美しく軽やかに空へ舞う優雅なバレエと、対照的に、魂を解放させ地べたから跳ね上がる情熱的なコンテンポラリーダンス。
見応えのある作品でした。