Kamiyo

ツーリストのKamiyoのレビュー・感想・評価

ツーリスト(2010年製作の映画)
3.3
”ツーリスト(2010)”
監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
脚本 ジュリアン・フェロウズ
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
クリストファー・マッカリー
監督は「善き人の為のソナタ」のドナースマルクと
聞き 意外に感じた

アンジェリー・ジョナーとジョニー・デップという、当代きっての人気俳優が、世界的な観光地ヴェニスを舞台にロマンチックな冒険をする、微妙な恋のかけひきを展開する男と女は、美しい背景と存在感のみで保たれているかのよう。ストーリーは、サスペンスとしてヒッチコックのようなテイストはありますが、緊迫感が無いのが致命的。

アレクサンダー・ピアースと言う、ロンドン警視庁が追っている国際指名手配の金融犯罪者の恋人、エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)。
彼女を監視する、ロンドン警視庁アチソン警部(ポール・ペタニー)達。
ピアースが消えて、2年経ち、漸くエリーズに手紙が届き、カフェで一読した彼女は直ぐに燃やして店を出る。
アチソン警部は、パリ警察に手紙の燃えカスに化学処理を施させ解読。「8時22分」「リヨン駅」と言う文字を発見する。アチソンは上司ジョーンズ主任警部の「整形手術をしたピアースを逮捕する可能性も予算もない」と言う通告を無視し、エリーズ追跡を開始する。
手紙は、ピアーズからのもので、
 ”会って、全てを話したい”  『8時22分、リヨン駅からヴェネチィア行の列車に乗り、僕の体格に似た男を選んで、そいつを僕だと思わせるんだ。』愛している。”
と書かれていた・・。
指示通り、列車に乗ったエリーズは指示通り、一人の男の前に座る。男は、アメリカから来たツーリスト、フランク・トゥーベロ(ジョニー・デップ)。3年前に妻を亡くした数学者だった・・。

芸術と美に溢れた水の都ヴェネチア、格調高いホテル、
運河でのボートチェイス
アンジーのエレガントスタイルと、
ジョニーのタキシード姿
こうなると雰囲気は007です
魅力は何と言っても、パリやヴェニスと言った、ヨーロッパの著名な観光地を満喫できることでしょう。特に水の都と言われるヴェニスの運河の美しさと、ヨーロッパならではの歴史ある街並みの佇まいにうっとりとさせられます。

そんなグラビアみたいな景色に負けていないのが、
アンジーの歩く姿がとても色っぽかったので、◯◯◯だとは気付かなかった 、のベージュのスカートのお尻に赤いウエストリボンがうんとセクシーだった。
特に、完璧なボディーラインを強調する豪華な衣装をとっかえひっかえ纏って登場するアンジーの、その10頭身かと見がまう抜群のスタイルと、隈どりクッキリパッチリのドングリまなこ、そしてジューシーで肉厚なステーキみたいな唇は、まさに実物大のバービー人形そのものです。日本人の僕にはちょっと「濃すぎ」なのですが、なるほど西欧の美女とはこんなに暑苦しくて(?)ゴージャスなのかと、ため息が出た次第です。
アンジーもジョニーも、活躍の場が、ほとんど無かったことに気付いたのでした。

最後に、エリーズの、
船の上の二人。アンジョリーナがジョニー・デップに面と向かって言う。「二千万ドルかけた整形手術の顔がそれなの?」。「気に入らない?」「我慢するわ」という台詞がありますが、そうだったんだという感じ! 整形したんだ。 どんでん返しの伏線は有ったっけ?
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