たむ

ノクターンのたむのレビュー・感想・評価

ノクターン(1980年製作の映画)
3.7
長編監督デビュー40周年を記念して、ついに日本でリリースされるラース・フォン・トリアー監督のブルーレイボックスシリーズ。
この監督を好き嫌いで語ることは簡単かもしれませんが、気になってしまう監督であり、独特の世界観を持つという点で世界有数の恐ろしい監督の1人であります。
そんなトリアー監督の1980年のキャリアの原点とも言える短編映画です。
光過敏症の主人公、というアイディアがすでに映画そのものということです。
暗闇でこそ映写された映画は生きられる。
外には出られない、夜の闇で生きる女性のアイディアは映画の本質からスタートしたのではないかと思います。
なのにこの監督がやることは、最初期からとんでもない狂気が見えてきます。
ある種の過剰さが本作にもあり、極端な世界観の面白さが既にある作品ですね。
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