このレビューはネタバレを含みます
イ・チャンドン レトロスペクティヴ特集上映 第一回目。
夫を失って夫の故郷ミリョン(密陽)に息子ジュンを連れてソウルから引越してピアノ教室を営むイ・シネ。
息子ジュンが誘拐されて、幼児教室の園長に殺されてしまう。
その後キリスト教にのめり込んで、ひと時の安心感を得るが、犯人の娘が街で虐待されているところを見たあとに、犯人が収監されている収容所で「赦し」を与えようと面会したところ、逆に犯人に「神に許された」とスッキリした顔で言われてしまい、失神して退院後は更に人格崩壊し狂っていく。
教会⛪️で暴れ、子供が生き返ったと倒錯したり、野外祈祷会で「全部嘘だ」と言う曲を流したり、キリスト教会の中心人物と青姦トラブルを起こし、徹夜祈祷会に投石したり、神様に中指を立てるような行為を続け、最後は🍎リストカットに至る。
精神病院を退院後、ジョンチャン(ソン・ガンホ)の車で立ち寄った美容院の美容師は犯人の娘だった。
最後にシネは自宅で髪を自分で切る。
ラストカットは美しく心に残る。
ソン・ガンホが讃美歌を駅前で歌うシーンは笑いそうになったが、初めてのキリスト教会⛪️での慟哭シーン、刑務所の面会シーンの表情の変化が特に印象的だった。
全編に亘ってチョン・ドヨンの鬼気迫る演技、重苦しい緊張感、🇰🇷韓国映画の破壊力に言葉を失った。
