これは本当に映画館で見られてよかった…配信されてないんだよね。
ペパーミント・キャンディもだけどタイトルがカッコ良すぎるシークレット・サンシャイン。繰り返して言いたいシークレット・サンシャイン。
市井の人の小さな生活小さな日々の営みをただ誠実につぶさに描いているだけなのに、なんでこんなにも寓話的昇華ができるんですかイ・チャンドン。地味〜だしアクロバティック的展開もないのにね。
“赦し”という至極奥の深い、場合によっては一生付き合わなきゃいけない命題を叩きつけられてなかなか感想がまとまらない。
とりあえずチョン・ドヨンさんの薄化粧っぷりがすごい、ばっちりメイクしたりキャリアウーマンぽい格好するとバチバチにイケてるのに、こんな変な服とかボサ髪すっぴんでも余計に美しく見えるの、マジもんよね〜〜
そしてソン・ガンホさんのソン・ガンホ力。めちゃくちゃ悲惨な話なのにソン・ガンホさんの底抜けの明るさと笑顔でコメディ要素もマシマシでよく分からないこの話。信じるものは救われるってことなの…？？
イ・チャンドン作品に出てくる人って誰1人綺麗な服を着ていないし、住まいも大体質素だし(裕福でも洗練はされていない)、別に綺麗な街並みとかもなんも映ってないんだけど、多分監督自身の心の美しさ、清らかさなのかな、本当に心が洗われるというかこちらも取り繕えないような剥き出しの状態にされる気持ちになる。この感じなんかに似てるなーと思ったら「そこのみにて光輝く」だ。サンシャインに光、ここのシンクロニシティあると思います！！！
